株式会社MK翻訳事務所公式ブログ
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2013/03/06

履歴書と資格だけで翻訳会社を選ぶ?

先日、まだ取引のないヨーロッパのクライアントさんから日本語訳をお願いできないかという打診を頂戴した。結局、受注には至らなかったのだが、また連絡しますよ、ということだった。

その時、「今後の参考として、翻訳者の履歴書(CV)とか資格(credential)を見せてもらえないか」と言われて非常に違和感を覚えた。

前者に関して、弊社の方針として、翻訳者のCVは個人情報保護法もあるので公表しない。それに履歴書がたとえ素晴らしくても翻訳の質が分かるわけではない。

*個人情報保護法が登録翻訳者の個人情報の公開を禁止しているわけではないと思います(?)。弊社の方針と言った方が適切だと思います。

後者に関して、資格があるから翻訳できるわけではないし、日本には公的な翻訳の資格がないので、見せれるものがない。

弊社の品質を確認したいのならトライアル用の料金を支払っていただければいくらでも翻訳しますと、と付け加えた。

*ちなみに弊社は翻訳会社を選ぶとき個人の翻訳者のCVの閲覧は求めない。翻訳会社としてどの程度の翻訳をおできになるのかしかみない。

違和感を覚えたのは、このクライアントは、翻訳者のCVと資格だけで翻訳会社を選んでいるかもしれないことに対してだ。

もしそうだとしたら、翻訳会社の選定方法としてベストと言えないのではないか?と思う。つまり、翻訳会社そのものの存在が不要になる。素晴らしい経歴をお持ちの、有資格者である翻訳者個人に依頼すればよいことになるので。

それでは、翻訳者さんのお名前とか住所とかメールアドレスを伏せてCVを公開すればよいのではないかと言われそうだが、特許翻訳のプロのフリーランサーさんは数がしれているので、我々翻訳会社の人間ならある程度個人を特定できるので、このようにしたCVでも個人情報を伏せているといは言えない。

アメリカの会社は、トライアルをやって下さい、と提案してきたと思う。

CVと資格で選定するというのは、やはりヨーロッパは保守的なんだろうか?

というかアメリカはどうだ、ヨーロッパがどうだと固定概念化しようとしている私が一番保守的かもしれない・・・。

ヨーロッパの個人情報の取り扱いについて詳しくないのだが、翻訳会社が登録翻訳者のCVをクライアントに提示するというのは普通に行われているのだろうか?もしご存じの方がいらっしゃればご教示下さい。

P.S. 良く考えてみるとこのクライアントさんは日本語が読めないので、翻訳の質が分からない。だからCVと資格だけで判断しようとしたのではないか?だけどCVは日本人の場合、日本語だけだけど・・・。